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2005年08月31日

知りたいこと

僕が研究してまで知りたいこと、というのはそんなにない。研究にかかる精神的労力は膨大で、うまくいくことがほとんどない状況の中、どうしても知りたいと思うことは一つしかない。それは「1+1=∞」になるシステムのあり方、つまり、個が集団になったときにみせる振る舞いを記述する式である。個にはない力が集団になると発揮される原理はどこから生まれるのか、それを追い求めたいがゆえに科学に身をおいているようなものだ。そう考えると僕の知的好奇心はそんなに大きいものではないのかもしれない。教えてもらえれば済むものは教えてもらえばそれでいい。わからないまま残しておくと心がむず痒くなるものに対してのみに研究対象を絞りたいが、実際の現実社会では認められないのが皮肉である。いまやほとんどの科学は仕事として行われている。どうもサラリーマン科学者には僕は向いていないようだ。

投稿者 はるお : 05:34 | コメント (281)

2005年08月30日

選挙戦スタート

夏の暑さが落ち着きそうな8月の末日、衆議院総選挙の公示となった。7人の党首はこぞって街に繰り出し、第一声を高々と上げたようだ。民主党はマニフェストを道端で配っている。岡田政権を想定したプランなんかも載っているので、政権奪取の意気込みだけは感じられる。政権公約に関しては、どの党をとったって、判然としているものが多く、根拠が乏しいものばかりだから、あまり本気で読まない。自民党と民主党を政策の色で分けたら、そんなに区別がつかないんだから、今は勢いよく、小泉さんが改革してしまえばいい。あとは何からやるかという順番の問題だけだろう。取り組むべき議題は燦(さん)然と輝いているわけだし…。自民党批判をするのは容易だ。しかし、自分の政党の中にある膿はそっちのけで、どうするのであろうか。ちなみに、新党に関しては全く関心が湧かない。

投稿者 はるお : 02:54 | コメント (319)

2005年08月29日

8月も終わりそう

8月が終わりに近づくと寂しいのはなぜだろう。それは、やっぱり、9月になると学校が始まってしまう少年期の思い出がフラッシュバックするから…でしょう。大好きな夏休みが終わる、暑さは続くかもしれないが、大好きな『夏』が過ぎ去ってしまう感覚に襲われる。学校が始まると、『夏』という純粋さが失われてしまうようで、空しさに包まれる。学校が汚れた場というわけではないが、規律のある学習社会に押し込まれる窮屈さが不愉快だった。僕が、1年で最も「浮かれる」ことができる季節にまだ、さよならを言いたくはない。もうしばらく浮かれていたい。

投稿者 はるお : 04:03 | コメント (208)

2005年08月28日

惨敗

撃沈しました「教職教養」、この試験にはいわゆる一般教養見たいな問題も含まれていて、松尾芭蕉について聞かれたりするのだ。彼が平泉で詠んだ句を答えよ…、お、思い出せない。平泉には3回くらい行ったことがあるのに、そこでの句は思い出せないものだ。「閑けさや 岩に染み入る 蝉の声」、違う、それは山寺だ。「古池や 蛙飛び込む 水の音」、「五月雨を 集めて涼し 最上川」、「松島や ああ松島や 松島や」…。で、次の問題が、ロダンの作品を二つ答えなさい。って、「考える人」…、終了。そんなこんなで半分も得点とすることができない情勢になっております。あぁ、

夏草や 兵どもが 夢の跡 (答)

投稿者 はるお : 22:25 | コメント (266)

2005年08月27日

解答がある快感

試験問題には「これ」という解答が一つに決まる。久しぶりに「答え」がある問題に対面して、言われも知れない快感を覚える。その快感に陶酔するかのように、何時間でも夢中で勉強できてしまう。この快感には麻薬性がありそうだ、このとき脳はずいぶんと活性化していることだろう。普段、どう仕事を進めていけばいいのか悩んでいるときに比べたら数倍脳が元気であるように思う。きっとこの快楽に慣れると創造性は失われる。人間は本質的に予定調和を好み、そこを安全地帯としてしまうからだろう。「安心」と「快楽」は、心理的に同義と言ってもいいのではないかと思う。それが保守層を作り出し、弊害をもたらすことを僕たちは重々認識している。

投稿者 はるお : 01:07 | コメント (1053)

2005年08月25日

きびしい

「教職教養」に関してはかなり厳しい状態が続く。法律関係はとりあえず、「教育基本法」だけでいいかな、「学校教育法」は大事そうなところだけピックアップしよう。教育史や教育心理で出てくる外国人の名前ってホントに覚えにくくて仕方がない。カタカナの名前を覚えるのが嫌で、世界史をほとんど勉強しなかった高校時代を思い出す…。得意な「化学」を完璧にしていった方がいいような気がしてきた。その中でも、無機化学がそんなに好きではないのだけれど、記憶を取り戻すしかない。無機塩の沈殿や錯体の色や構造など憶えやすい方法があったら誰か教えてください…。

投稿者 はるお : 05:24 | コメント (223)

2005年08月24日

ヒトはまだ進化しているのか?

サイエンスのニュース記事でヒトの進化についてのトピックが上がっていたが、果たしてこれから僕たちはどんな進化を遂げるのか。結論から言うと、長期的な予測はできないのだが、進化はしているだろうということだ。ダーウィンの進化論的な発想からすれば、あくまで進化というものは周囲の環境に適応するための自然選択の結果であるから、今の環境が生きにくい条件なら生きやすい方へ進化するだけのことである。もし、HIVが蔓延し、多くの人間がAIDSと戦わなければいけない状況に陥れば、ヒトはHIVに感染しにくい体質を持つように進化していくのだ。だから、僕たちの文明的な活動の結果、生態系が狂い、人間にとって不利になるような地球環境ができてしまえば、それに対応するように動物は時間をかけて進化を遂げる。人間の行動のツケは人間が取るべきであるが、そのツケに適応する動物が出てくることは考えられるのである。しかしながら、生物の進化の速さは、文明の進化の速さと比べて数万倍遅い。つまり、文明による革命的な環境変化は、文明によってでしか打ち返すことができないはずなのだ。僕たちと同世代に生きる生命を守るためには、これまで以上に思慮深い行動や考え方が必要で、できる限り率先してそのツケを回収しなければならない。

投稿者 はるお : 02:08 | コメント (252)

2005年08月23日

試験勉強

次の日曜日に私学協会が行う教員適正試験があるのだが、今のところまったくと言っていいほど準備していない。受験科目は専門である「化学」と「教職教養」、特に後者は右も左も分からない危険な状態だ。明日から、集中してやるだけのことはやります。化学は一日、教職は二日でどこまでできるか限界まで挑戦してみよう。成績が悪いから採用されないということはないのだが、できる限り良い点数を目指し、一気に資料を読み込むしかない。読むべき資料というか、やるべき問題は決まっているので、忘却の彼方から記憶を取り戻すべくスキャニングを繰り返す毎日が続く予定…。

投稿者 はるお : 01:16 | コメント (262)

2005年08月22日

第2回勉強会

ユニクロ分析の課題発表、なんと一番最初に指名されてしまった。よほど、教育的価値のあるパワーポイントだったのかもしれない(事前に発表スライドはアントレ道場本部に送ってある)。一番最初ということもあり、コテンコテンに先生から指導を受け、最も刺激を受けることができたチームだったかもしれない。チームといっても実質二人でやっているのですが…。

このケーススタディーは次回提出するエグゼクティブサマリーを書くための一助として行われているようで、特に問題提起を適切に行う方法を僕らに伝えたかったように思える。勉強会の意図はそういうことであるから、実際にどのような問題解決策が出てこようとも、あまり結果は重要ではないのである(今回に限り)。経営を立ち上げる上での思考の基本プロセスを身につけ、ステップアップできればいいわけであるが、やはり具体的にどのように解決策を提示すればいいのかは気になる。気になってしょうがないので、結局、終了後本部にメールをすることにした。

投稿者 はるお : 04:43 | コメント (263)

2005年08月21日

ユニクロ分析

明日のアントレ道場の宿題であるファーストリテイリング社(ユニクロ)の企業分析をする。彼らが現状を打破するためにできることを提案しなければならない。簡単に3つあげてみると、
1、ファミレスとの提携
 ユニクロを主に利用する購買層を多角的に攻略:お互いに割引の利くサービスを展開
2、制服事業への参入
 同じものを大量生産する技術の最適化
3、大手企業の敵対的買収
 グローバル化を成功させるなら、世界的競業他社であるGAPなどの優良企業を買収 (リスク大)
果たして、道場では僕たちの案にどんな評価が下されるのでしょうか、緊張する。

投稿者 はるお : 07:17 | コメント (223)

2005年08月20日

誕生石

10月に子供が生まれるポスドクの人がウチの研究室にいるのだが、今月で東京を離れてしまう。旦那さんが北海道大学の助教授になったので、一緒に札幌に行くのだそうだ。お盆休みのときに、彼女の送別会を研究室で行ったらしいのだが、僕は参加することができなかった。せめて、東京を去る前になにか贈り物をと思って、ラクーアの辺りをぶらぶらしてみると、誕生石を売っているコーナーが簡素に開かれていた。「おっ!」と思った。10月に子供が生まれるということだから、その月の誕生石でも贈ったら喜ぶんじゃないか。10月はトルマリンなんだそうだ。店員さんと話してみると、原石の方が石のパワーがありますよっとアドバイスをくれたりするが、磨いてある石は丸みを帯びていて、赤ちゃんには似合うような気がした。結局、丸みのあるブラックトルマリンをちっちゃな巾着に入れてもらうことにした。これで子供が10月に生まれなかったら少し悲しいが、お守り代わりにでもしてくれればそれでいいように思う。

投稿者 はるお : 05:31 | コメント (118)

2005年08月19日

サイン本

生まれて初めてサイン本ならぬものを手に入れた。もちろん、今まで誰かのサイン会になど行ったことがないから当たり前である。「ループ量子重力」、なんとなくイメージは掴めたが、はっきり言って、まだ全然理解していない。このサインが重みを持つようになるくらいまで、読み込んでみようと思う。不覚にも睡眠不足がたたって、講演中居眠りをしてしまった…、竹内さんにバレたか。少なくとも奥さんには気付かれてしまっていた。本当に僕は、時間と空間が幻であることを理解することができるのか、また一つ、頭の中で知的革命を起こさなくてはならない。

投稿者 はるお : 00:01 | コメント (125)

2005年08月18日

ループ量子重力

8月19日(金)は神田神保町の三省堂で竹内さんの講演会が開かれます。「ループ量子重力入門」刊行記念の一環として行われ、講演終了後にはサイン会も行われる予定です。「ループ量子重力って何?」と思ったあなた、ぜひ明日足を運んでいただけると幸いです。もちろん、僕もこの足で駆けつけるつもりです。

投稿者 はるお : 04:50 | コメント (69)

2005年08月17日

ユニクロの未来

次回のアントレプレナー道場が来週の月曜日に迫っているが、それまでにユニクロの企業分析をしなくてはならない。ユニクロといえば、フリースを低価格で提供したことで、一大ブームを巻き起こし、いまやカジュアルウェアとしてのブランド化を達成したアパレルメーカーだ。しかし、最近は競業他社に押されているようで、業績はここ数年停滞している。彼らは国内でのこれ以上の発展をあきられめているのか、グローバル化という言葉をキーワードに、海外の衣料メーカーを買収している。他社の営業利益を連結することで、グループとしての売り上げを拡大しようという作戦なのだろうか。企業というのは、顧客を一番と考えていると公では言っていても、結局は経常利益が上がればそれでいいような風潮が感じられる。今回、柳井会長がまた社長に戻り、経営権を行使するようになるが、真の偉大な企業となるにはもう少し斬新な考え方を導入した方がいいように思う。

投稿者 はるお : 03:49 | コメント (137)

2005年08月16日

また地震

東京も揺れた!宮城県沖を震源とする震度6級の地震が東北地方を襲った。「宮城県沖地震」が30年以内に起こる確率は99%と言われているが、その予兆とも思える地震がまた起こったわけだ。僕が仙台を離れてすぐのときも宮城県沖かと思える大地震があったが、それから2年が経って、同規模のものがまた起こるとは。一体、宮城県沖地震と名がつく地震はどんな被害が想定されているのだろうか。実際に1978年に発生した宮城県沖地震は震度5という記録だったが、被害は相当甚大だったようだ。家屋もかなりの数が倒壊しており、震度以上に直下型の恐ろしさを垣間見れる。今回の地震は27年前に起きた時の震源地に限りなく近いようだが、今後どのような地殻変動が起こるのか我々には全く想像がつかない。とにかく、犠牲者が出ないことをただただ願うだけである。特に東北地方には友達がたくさんいるだけに、とても心配だ。

投稿者 はるお : 02:36 | コメント (264)

2005年08月15日

終戦の日

今回生まれて初めて8月15日という特別な意味を持つ日に靖国神社を参拝してみた。日本のために戦争で犠牲になった人々を追悼する気持ちはこれまでも持っていた。靖国に眠っている人たちがほとんど犠牲者であることを考えれば、彼らを供養することに何の問題があろうか。ちなみに、小泉首相は外交問題や選挙戦を考慮して今年の参拝は見送ったらしい。

そこには日本の「夏」があった。終戦という日が日本にできてから、「夏」はその代名詞になった様に思える。戦時中も夏になればアイスキャンディーが売られていただろう。靖国ではアイスキャンディー以外の出店は似合わない。靖国の鳥居はあの時の「夏」にタイムスリップする門のように錯覚する。それは年に一度8月15日だけ現れる時空を超える扉なのだ。

投稿者 はるお : 23:50 | コメント (138)

2005年08月14日

なぜ夏に

アテネの北部で飛行機が墜落、乗客乗員121人は全て死亡した模様である。夏は飛行機と相性が悪いのか。夏と機械トラブルとの因果関係は謎であるが、大惨事を引き起こすまだ得体の知れていない要因が隠れ潜んでいるのではないかっとまで思ってしまう。実は、乗り物の中で飛行機は好きな方だったりするので、この様な惨劇を繰り返さない解決策を見つけ出して欲しいと願っている。

投稿者 はるお : 04:38 | コメント (152)

2005年08月13日

来客

大学時代の友達が大阪から上京、久しぶりに仲間が集まって、暑気払いを行った。今回は僕が幹事を受け持ち、店決めなども独断で突き進んでいく。彼が東京駅付近に宿を取っていた事情もあり、銀座のという和風ダイニングを選択、割引券もついていたので、程好く満足できるのではないかと思っていた。

会自体は穏やかに進み、居心地のいい雰囲気が続く。10年来の友達同士の中に渦巻く落ち着きと和やかさが僕の気持ちを軽くしてくれる。たとえ皆普段別々のことして過ごし、厳しい現実に飲み込まれようとしていても、彼らと会うと一瞬にして心が休まる居場所ができるのだ。他愛もないことを話したり、お互いの近況を報告したり、話し出せば切りがないけど、実際に流れている時間は有限であった。あっという間の過去への旅立ち、このふんわりとした滞空感を味わえる喜びを大切にしようと思う。

お店の方は少し上品過ぎたかな。料理はとてもおいしかったけれども、量的には不満が残るところかもしれない。また、割引も最大限活用することができず、みんなに迷惑をかけてしまった。ここはもう少し少人数で来るときに活用した方がいいと感じた。

投稿者 はるお : 01:52 | コメント (126)

2005年08月12日

御巣鷹山

日航機の墜落事故から20年もの月日が流れた。僕は当時8歳だったけれども、事故が起きた時の異様とも思える空気を憶えている。それだけ衝撃的な事件だったことに疑いの余地はないだろう。

そのとき、僕を慄かせていたものは、実は新聞だった。たしかにテレビでも連日現場の映像が流れ、生存者の救出が全力を尽くして行われていた様子が生々しく伝えられた。しかし、それ以上に慄然としたのは、新聞見開き一杯に掲載されている死亡者の顔写真と名前の一覧を見たときだったのである。紙面が死亡者の一覧で飾られる事故を生まれて初めて見て、言葉が出なかった。人の死は数字で表すことができないが、子供ながらに、事故の悲惨さを分かりやすく痛感したのである。新聞に載っていたのは情報という冷めた事実でしかないのだが、その周囲にどれだけの悲しみや憎しみが溢れていたのか。たとえ今になっても、想像すること自体が苦しい作業であることはいうまでもない。

投稿者 はるお : 02:03 | コメント (200)

2005年08月11日

お好み焼き

お世話になっている薬局の薬剤師さんたちとお食事会。神楽坂にある春波というお好み焼き屋でしっとりと行われた。お店自体も神楽坂通りから少し外れたところにあって、いわゆる隠れ家的なところであるが、お客さんはかなり入っている。ここの店員さんは職人気質なのだろうか、注文してもなかなか料理が出てこない。飲みを中心に回す場合はいいが、食事をしに来たと考えると、少しインターバルが長いか。積極的に解釈すればスローフードが楽しめるお好み焼き屋である。食事自体はかなりいける!ここのお好み焼きの生地には長芋が入っているため、食感がサクサクしていて、脂っこくない。ここの店独自の味付けにみんな舌鼓を打っていた。長い間かけてつくり上げたオリジナルの旨味、店員の対応がスマートとはいえないけれど、職人の腕を感じ取りたいと思う方はぜひ来店する価値があるのでは。

投稿者 はるお : 02:13 | コメント (210)

2005年08月10日

帰還

スペースシャトルは着陸場所は変更になったものの無事地球に戻ってこれて一安心。野口さんお帰りなさい!日本は今とんでもない事になっているけれども、ひとまずゆっくりお休みください。

なんか、佐々木投手へのバッシングが結構すごいですね。大魔神とまで言われて、横浜の日本一に貢献したストッパーに最後の花道を用意してあげてなんの問題があろうか。言いたいことは多々あるのだとしても、彼の偉業は称えられてしかるべきものだと分かっているのだから、変に捲くし立てる必要なんてないのではないだろうか。完璧な人間であることなんてありえないんだし…。

投稿者 はるお : 03:00 | コメント (125)

2005年08月09日

飲み明かし

同じ研究棟の12階の研究室に所属している友達と飲んでいました。明け方まで飲み続けたのはかなり久しぶりだ、ホント。彼も研究者というよりかは教師向きの人で、話がよく合う。気が付いたら何時間もの時間が経っていてビックリした。こうやって味わうお酒はおいしいし、とても楽しい。今日は少し夏休み気分が味わえて、なんか嬉しかった。一方、店の方は客が僕たち二人しかいなくて迷惑だったかもしれない…。

投稿者 はるお : 05:24 | コメント (118)

2005年08月08日

否決

参議院で郵政民営化法案が否決されたのをうけて、衆議院解散が決まった。これで自民党つぶしが本格的に始まることになりそうだ。小泉さんは自分の勝利に確信を持っているようだが、次期内閣の首相として小泉さんが指名されなければ、改革の勢いは急激に衰えるだろう。もうここまできたら小泉さんを応援しますよ、僕は。郵政民営化の採決を政府の中心課題と見ているわけではないけれど、政治家の癒着体質が少しでも改善される方向に向かうのであれば、日本国の根底が真っ当な方へ変化していくのではないだろうか。2005年夏、国民の心はどのくらい熱くなるのか予想がつかないが、どのような結果になろうとも日本政治史に残るような総選挙となるのではないだろうか。

投稿者 はるお : 02:04 | コメント (141)

2005年08月07日

入試の英語

日本の英語教育が問題になって久しいが、英語の大学入試問題を見ると、まだまだ解決しがたい問題であることが明確に分かる。このあいだ読んだ問題はとても興味深い内容で、話題自体の面白さは天下一品だったのであるが、その面白さを半減させてしまうような文面であった。その文章は人工知能についてディープ・ブルーの例をとり説明し、アラン・チューニングを引き合いにだし、知能や意識というものが一体何なのかという問いを提起しているものであった。そもそも問題が抽象的で難しいものであるにもかかわらず、英語の文面も非常に分かりづらく、読解が難儀なものに仕上がっていた。このようなものは入試問題としては最適だと思われているようだが、文章の書き手としては最悪のように思える。難しいことを難しく書くことは実は容易なことなのである。難しいことを誰にも分かるように簡単に書くことが、書き手が問われる本当の能力だと思う。もう難しく見せる努力をするのはやめましょう、みなさん。一番大切なのは、内容をできるだけ正しく相手に「伝える」ことだということを自覚して欲しい。

投稿者 はるお : 02:51 | コメント (118)

2005年08月06日

ヒロシマ

60年前の今日、広島に世界で初めて原子爆弾が投下された。町は一瞬で崩壊し、多くの市民が灰になった。

僕は小学生のとき、「はだしのゲン」という映画を毎年のように見ていた。この映画が好きだったかは分からないが、夏になると市の公民館で上演されるので、足を運んでいたのである。「はだしのゲン」はアニメ版と実写版があるのだが、最も記憶に残っているのは、アニメ版のあのシーンである。そう、ヒロシマに原爆が落とされた悲劇のシーンである。

広島の町はまさに地獄絵図のようであった。一瞬にして影になってしまう人、全身炎を上げて燃え上がってしまう人、身体が溶けてしまいながらも、水を求めて彷徨い歩き続ける人、そして、至るところに転がる死体の数々。あまりに恐ろしくて、それが史実であることを受け入れることが難しかった。この映画を見た当時は、この悲惨な映像が頭にこびりついてしまい恐怖が何度もぶり返していた。いまでも、このときの恐怖感があの画像とともに思い起こされるときがある。

あれから、広島に初めて行ったのは大学生になってからであった。原爆ドームや平和記念資料館を訪れて、戦争の恐ろしさをリアルに感じ竦んだ。僕はもちろん戦争体験がないが、「はだしのゲン」が僕に戦争を教えてくれた。そして、国の利益のために人を殺すとという概念自体に憤りを感じずにはいられない。人が悲しみに震えているような状況は本当にその国に富を与えるのだろうか。戦争は人間の全理性を傾けて阻止すべきことであると心から思っている。

投稿者 はるお : 03:44 | コメント (203)

2005年08月05日

乗り越し

竹内さんの講義を聴きに行った帰りに、大江戸線に乗っていたのだが、起きていたのにもかかわらず、降りるべき駅を乗り過ごしてしまった。これまで、寝過ごして次の駅に行ってしまったということはあるが、起きているのに駅を認知できなかったのは始めてである。実は一つ手前の駅で、次の駅で降りるんだなという意識は働いていて、降りる体制は整っていたと思うのだが、気がついたら、次の駅を出発してしまっていた。気付くときってどうして、降りるべき駅で戸が閉まるときに気付くんでしょうか。自分の意識が無くなったむなしさを感じながら、次の駅で素直に引き返したのだが、どうも疲れがドッと出て、身体が重い…。

投稿者 はるお : 23:57 | コメント (135)

2005年08月04日

SAS

実は、今日と明日はSASの講習会。SASといっても、サザンオールスターズのことではなく、統計解析ソフトウェアのことである。本来は多変量解析の方法を教えてもらおうと、講座を取ったのだが、残念ながらその講座の抽選に落ちてしまい、SASの入門編を取ることになった。今日は実際に、SASを起動してみましょう、くらいのことしかやっていなく、簡単なコマンドを教えてもらって、2時間半が終わってしまった。基本はプログラム言語をマスターしていることが重要なように思われる。僕は、VB、CやC++などをかじったことはあるが、マスターしていないので、どれも中途半端。プログラムの概念は少し分かるが、実際にプログラムを書くのは難しい。本来のコンピューターの有用性は、プログラムをつくり上げ、その通りに計算させることを押さえていないといけない。そうじゃないと、いつまでたっても、コンピューターに使われていることになってしまうが、年々、見えない部分が多くなっていく。コンピューターでインターネットを使っている時間が多い僕自身への戒めのようである。

投稿者 はるお : 02:02 | コメント (165)

2005年08月03日

この間、三越で500万円以上するキティちゃんのペンダントが開店まもなく売れたそうだが、その買い手は株で大金を手に入れた人なんだそうである。株でもうければもちろんお金は手に入る、しかし、一体どんな価値をこの社会に残せていけるのであろうか。株価の変動はカオス的に振舞うことが分かっているが、株でお金をもうけるというのは、一種のギャンブルのようなものだ。人生というものはそもそもギャンブル的要素を含んでいることは否めないが、そのギャンブルによって生み出されるものがお金だけだなんてなんとも寂しいではないか。お金を手に入れることでしかできないことが現代にはあるけれども、そのお金の使い方をぜひ間違えないでほしいように思う。今、友達で株の取引に熱中している人がいるが、現実的にはそう簡単に儲けさせてはくれないらしい。結局、彼は人間が作り出した幻想の中で遊ばれているのかもしれない。

投稿者 はるお : 00:39 | コメント (175)

2005年08月02日

スペースシャトル

今、地球の周りを野口聡一さんを乗せたディスカバリー号が周っている。これまで、個人的に好きな宇宙飛行士はいなかったのだが、彼はなぜかとても「カッコイイ」と思う。実は自分でもよく理由が分からないのであるが、インタービューのときの受け答え方が「カッコイイ」のである。素直に、野口さんのようになりたいと思うほどのかっこよさは今まであまり経験したことがない。今回も打ち上げ時に断熱材が落下して機体に傷がついたことが問題になっているが、コロンビア号と同じ惨劇だけは繰り返されないでほしいと強く願う。野口さんが日本に帰ってきたら、会いにいきたいと思っているほど、気に入ってしまっている。

投稿者 はるお : 02:10 | コメント (260)

2005年08月01日

中級コース勉強会

早速、アントレプレナー道場も中級コースに入り、勉強会が始まる。話の内容はビジネスを立ち上げる上で基本的なことなんだけれども、それを自分のプランとして具体的に織り込むのはやはり難しい。漠然としたイメージで起業するのは危険行為だ、あらゆる思考過程において論理的武装が要求されるまさに知的戦争が始まった。自分の書いたビジネスプランの練り直しは当然のごとく要求され、いろんな角度からの観察力を養っていかなければならない。また、事業化に際して、正当な定量化を実現しなければならず、客観的な市場調査も整合性を保てるように導入していく必要がある。多分、次回のビジネスプラン審査時には、プラン全体としてどのくらい整合性が取れているかが評価基準となるだろう。整合性の取れた論理の構築と、社会のニーズが相容れれば、それが収益の上がるシステムということになる。しかし、どうも収益が上がるだけのシステムには好感が持てないので、どこまで社会に貢献できる価値ある資産を残せていけるかという視点を忘れないようにしていたい。

投稿者 はるお : 02:23 | コメント (241)