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2006年04月26日

表現が困難なもの

コブクロ、木村カエラと立て続けにライブに行ってきた。コブクロのライブは今回が初めて、川口のリリアホールというところで彼らの歌に聴き入ってきた。POPミュージックで感動できる曲をつくっているアーティストは、彼らが代表的ではないか。もちろん、主観的な評価だけど…。ライブの中に感情の全てが入り込んでいる。笑いもあれば、涙もあるライブを全身で感じることができた。ライブに来てくれたお客さんを、これでもかっと言うほどの手厚い歓迎で迎えてくれる彼らのパフォーマンスに正直心打たれた。こういう人たちがいる日本の社会は、そう捨てたもんじゃない。このくらい人の心を突き動かす科学者、そういう存在がいないことに科学界の停滞は象徴されているのかもしれない。僕がそういう存在になってやる!っと言いたいところだが、やはり能力的に見て限界があるような気がする。僕ができることは、とりあえず環境作りしかないようだ。

カエラのライブは相変わらずハードだ。前回の教訓を活かして、着替えを持参し、ライブ中は半袖一枚、メガネもはずした。僕の立ちポジションは中央前よりで、前のライブとほぼ変わらず、いわゆる一番激しいファンが濃縮しているところだ。今回もライブ中に人が舞う。ロックコンサートは、まさしく熱狂状態で、文字通り観客は“狂”っているのだ。人が狂うと、脳内は開放状態となり、多くの麻薬が頭ん中に分泌されているのを体感できる。その脳内物質によって完全に陶酔することで、人は神を見ているかのような錯覚に溺れる。もうすでに、アナーキーやカオスという言葉を超えている。もう僕らが持つ表現方法では記述できないステージが現実のものとして立ち上がるのである。

人間が表現できない真実もこの世にはある。彼らのライブで感じる率直な感想だ。人間が言葉や数式で表現できる内容など、自然のごく一部に過ぎないのだ。それは科学では全てを解き明かすことができない、限界を暗示しているかのようだ。そのとおり、科学で全てが分かるわけがない。科学で全てが分かるなんて思う人の気が知れない、なんとも自然に対しておこがましい態度ではないだろうか。僕らは自然から多くのことを教えてもらっている。ただそれだけだ。人間がどんなにもがいても、自然は僕らに全てを教えてはくれない。それにたとえ全てを知ったとしても、自然を適切に理解する能力を人間は持っていないだろう。人間はそんなに賢くない、賢いと勘違いしているだけだ。だから自然と共生しながら、自然を破壊しないよう心がけていけばいい。自然と対話できる環境を科学は与えていけばいい。その中で、表現できるものの限界に挑むことを楽しんでいこうよ。目に見えない自然の声を聞く、それが科学の醍醐味なのだから。

今はバイオインフォマティクス(生命情報科学)を専門としている教授がボスだが、研究手法をコンピューターに頼りすぎている感がある。僕は人間ですらその能力に自信が持てないのに、人間が作ったコンピューターなどを信じることができるわけがない。もちろん、コンピュータにしかできない能力があることは百も承知で、僕らはこうやって毎日コンピュータに向かっているわけだが、それでもコンピューターができる仕事は限られている。その制限があるコンピューターの能力をどう評価するかが、研究を進める上で重要になってくるだろう。工学的な立場にいる人は、コンピューターにできない仕事をやらせることは研究不可能と判断して、コンピューターができる枠組みで研究計画を考える。あくまでツールを作ることに重点を置いているのだ。しかし、僕は何かのツールをつくることだけをしに、「学術統合化プロジェクト」に参加したわけではない。ツールをつくるなら、僕が解きたいと思う問題を解決してくれる、または解決に近づけてくれるものでなければ意味がない。その目的を達成するためだったら、コンピューターも使うけど、コンピューター以外のものも使うだろう。いい意味で手段を問わない研究手法が求められているのだ。それを助けてくれるものが「学術統合化プロジェクト」で生まれた産物であって欲しいし、理想としてはそうあるべきなんではないかと思う。僕は心脳問題の解決につながる理論の発見を牽引するような統合化研究を進めていきたい。最終的に人間には発見できない理論である可能性もあるだろう、それを分かって言っているのである。だから、いきなりこの問題を解決するようなツールをつくることなんてできる訳がないのだ。ましてやコンピューターなどに。そう、僕は問題解決型のデータベースをつくる前にやることがあることに気付いた。それを今後の3年間で研究するつもりだ。教授に何と言われようともやる、どんなに苦しくてもやる、それでダメなら真の「学術統合化」は幻と化すのだと思う。

投稿者 はるお : 20:10 | コメント (87) | トラックバック

2006年04月22日

落ち着かない環境

いまだ自宅でインターネットがつながらず…。一通りの手続きが済んだので、開通予定日にネットができると思い込んでいたのが誤算であった。プロバイダーに問い合わせのメールをしてみると、「現在手続き中です。移転手続きには3~4週間要する場合もあります。」との返答が来た。この時期は引越しする人も多いから、作業する方も大変だろうから仕方のないことなのかもしれないが、なんか自分の希望を聞いてもらえることができず、結構ストレスが溜まってくる。

新居は、なぜか一日中ドンドンと音がして騒がしい。一階が生協だから何か作業をしているのか、それとも子供が部屋中は知りまわっているからなのか分からないが、あまりにも頻繁なので少し頭が痛い。そしたら、まだ料理器具も出していないのに部屋に小さなゴキブリが出現して、かなり気が滅入ってしまった。まだ4月なのにゴキブリが出るなんて、夏になったら一体どうなってしまうんだ。生協があるからか一階は少し生臭いような気もする。さらに追い討ちをかけるように、敷地内の駐車場にとめておいた車には信じられない数の鳥の糞がかけられていて、さすがに気持ちがドッと引いてしまった。鳥の糞被害はまだ一日しかないのだが、今後どのようになるのか想像すると、引越しを考えた方がいいのだろうか…。部屋自体は綺麗だし広いし、とても気に入っているのだが、少し環境がよくないような気がしてならない。まだ引っ越してきて日が浅いから、慣れていないということも考えられるから、しばらくは様子を伺うつもりでいる。しかし、半年たっても我慢ができないようだったら、打開策を打って出る可能性は高いだろう。

衆院千葉7区(松戸市北部、流山市、野田市)補選が明日行われる。その対象地域が自宅を含んでおり、選挙カーが朝から大声を上げている。7区の主要地域が新松戸であるため、首相がダイエーの前で演説したみたいで、随分と党を挙げて盛り上がっているようなのだ。民主党の小沢さんは初石駅前で、安倍晋三氏も江戸川台駅前で応援演説をしているようだ。その予告看板がいたるところに乱立している。早く明日になって静かな日常が訪れないだろうか、でも選挙カーにまぎれて廃品回収車の音声もうるさくて、苛立つ日がまだまだ続くのかもしれない。自分たちをアピールするのはいいが、もう少し地味にやってくれると助かります。

脳をめぐる冒険」が大手書店では販売されているようだ。今回僕が学術チェックをさせてもらい、さらに特設ページも執筆している。週末までには原稿を提出して竹内薫氏のウェブサイトで閲覧が可能になるだろう。というより今、せっせと解説を書いているところでございます。もしご興味ありしたら、ぜひ書店で手にとって見てください。最後の謝辞の部分に自分の名前を入れていただき、大変光栄です。

昨日のラボセミナーで、この本を紹介したのだが、どれくらいの人が興味を持ってくれるだろうか。セミナーの内容が少し難しい話だったので、印象悪かったかもしれないな。セミナーは普通に研究室にいる人を対象にやったものだから、研究でどういうことが分かったかを厳密に伝えるよう努力したのだが、逆効果だったか。研究の厳密さより、わかりやすさを前面に出して、分かったようにさせることが研究室レベルでも必要なのかもしれない。異分野のことというのは、学問の細分化により、本当に掛け離れて行っていってしまい、理解が困難になっているんだ。これだと、一般の人を対象にして話をするレベルと変わらなくなってしまい、面白い学術的な議論ができなくなってしまうから、なんか切ない気がする。これを打開できるような仕組みを学術統合化プロジェクトで作れればいいが、そう簡単にはいかないことは百も承知である。このプロジェクトがうまくいく秘訣は、きっと批判に会うようなとんでもないことを言い出すことから始まるのかもしれない。

投稿者 はるお : 18:39 | コメント (92) | トラックバック

2006年04月18日

ヒトと地球

ついに新松戸に引っ越してきた。家の鍵が引越し日の当日ギリギリに宅急便で届いたというトラブルもあったが、実際に住んでみると、結構便利な街で癖になりそうだ。久しぶりにダイエーに入ってみたが、ここは4階建てでお店もかなり充実している。日曜のダイエーは混んでいた、そういえばこういう風景を子供の頃見た気がする。家族で忠実屋やイトーヨーカドーに行った記憶が沸々と蘇ってきた。こういう環境の中で僕は育ってきたんだよな、なんか一つの原点回帰のような思いが身をシャキとさせてくれる。

マツモトキヨシはホームセンターも展開しているようで、新しく買った千葉県の地図を見ながら、車で向かってみた。国道6号線(水戸街道)沿いにあるためか、周辺はかなり混雑していた。生活用品を一通り買うと、こんな僕でも結構な額になる。それだけの現金を持ち合わせていなかったので、クレジットカードを使用したのだが、そのカードで決算ができず立ち往生してしまった。もしかして使えなくなっているのではっとかなりヒヤッとしたが、サービスカウンターで手続きをして何とか購入することができた。

引越しの荷物を整理していると、出てくるのはかなりのゴミ。転出する時は忙しくて、とりあえずウチの中にあるものを全て詰め込んできたが、こっちへ来て出してみると、必要のないものがゴロゴロしている。下手すると、持ってきた荷物の半分はゴミなのではないかと思うほどだ。今回しっかり片付けないと、無駄なものを多く保持してしまうことになるから、時間がかかってもいいから、しっかり整理したいと考えている。

金曜日に仕事の一環で本郷で遺伝研の先生と会ったのだが、これがまた個性の強い人であった。もちろん、こういう人がいていい訳で、科学の多様性を生むのも確かなのだろう。しかし、僕はこの人と関わりたくないかも…。なんか研究するための研究という意識が感じられて、研究結果を出力することができれば何でもいいだろうという態度があまり気に入らない(面白いということが前提ではある)。もちろん完璧な仕事など人間ができはずもないのだが、だからといって、とりあえずなんでもやればいいんだろみたいな心構えが最近気持ち悪いのだ。結果を見れば、すごい成果になることもあるから、そのような研究態度を否定することはしないが、僕は純粋にそういう人と一緒に研究することは難しいなと感じるのであった。

結局、科学の目的は人生を豊かに過ごすための手段に過ぎない。人として成長できるような目標設定を科学の世界でも心がけたいものだ。そんな綺麗事を言っていたら論文なんて出なくなってしまうという意見もあるだろう。でも、僕はそんな論文主義の科学界に愛想がついてしまったようだ。論文がなければ将来評価されなくなり、この分野での職を失う可能性もある。そんな危険性は十分に認識していたから、学術統合化プロジェクトに参加する覚悟もできた。これからの3年、学術論文が書ける可能性は低くなるが、それでも何か新しいものが作れないか模索していこうと思う。養老先生が「誰も読まない論文より、多くの人が読んでくれる本を書いたほうがいい。」というようなことを言っていたのを聞いていたことがある。そんな精神を少しでも実践できるような方向で、仕事を進めていく大学教員がいても面白いではないか。3年後、どのような顛末になっているのか全く想像もつかないが、せっかく与えてもらった機会を活かして、自分の信じた道を進んでみたいと思う。

月曜日は学術統合化プロジェクトのシンポジウムで駒場キャンパスへ。学部生1、2年生対象の講演会という触れ込みで開かれたものだったが、実際に集まった人たちはどう見ても、昭和前半に生まれたと思われる人たちばかり。学部生の占めた割合は2割くらいだったのではないか。30分間の総長スピーチが終わった後、プロジェクト<ヒト>のメンバーが3人ほど研究概要を話した。僕は写真係として、彼らの勇士を撮影し、無事ミッション(?)を終えた。その後、プロジェクト<地球>の人たちの話を聞いたのだが、これが思った以上に面白い。プロジェクトメンバーは、これまで地球や気象について研究していた教授たちで、専用にポストが用意されているわけではないが、積極的にポータルサイトを作ろうとしていたところにも好感が持てた。そして、地球シュミレーターを構築するべく、大気・海洋・陸面の観測データを駆使して、地球気候モデルを打ち立てている。素人が見たら、本物の気象映像と騙されてしまいそうな忠実なシュミレーションに心打たれた。けど、そのシュミレーターでは、4月に台風が日本に上陸してしまうのだから、気象データが完全なものではないということも物語っている。こうやって、まだまだ研究は続くわけだ。最終的には、高度複合系気候・環境モデルを築き上げるために、多くの智恵と協力を要する。やはり大学でこのような研究を推し進めるべきだという主張を強く提言していた。

今週の水曜日には自宅でのインターネットが復活する予定。こうやってテキストで貯めておいてまとめてアップするという作業もなくなるだろう。ネットができなければできないなりに生活できるんだけど、やはりあったほうが便利だ。そうすると、また夜更かししてしまうから気をつけないとな。今はちゃんと朝早く起きれているから、このままの生活リズムを維持しなくては。

投稿者 はるお : 19:50 | コメント (87) | トラックバック

2006年04月11日

AEON vs Mallage

日曜日には引越しの見積もりに来てもらい、その業者に早速手配をした。ここは4年前仙台から越してきた時にも利用していて、安心できるというのが主な理由だ。バイトは使わないのが信条で、それでいて価格設定もリーズナブルである。見積もり自体は30分もかからず、予定していた予算でなんとなりそうだ。見積もりに来た人が仙台出身だったのは奇遇なのか、それとも策略なのかはわからずじまい。何と彼は宮城野区の東華中を出たらしい。僕は大学時代宮城球場の近くにある進学塾でバイトをしていたから、宮城野中や東華中の学生をかなり数教えてきた。その塾の名前は知らないような感じだったので、多分会ったことまではないと思うのだが…。フルスタになってからあの辺には行っていないが、球場の裏にあった東華中は楽天ファンで一色なのだろうか。今度チャンスがあったら行ってみよう。

母親と近くのコジマへ。ガス代が油まみれ&点火しないことがあるため、新しいのを買いに行った。ガスなんて火がつけばいいかなっと思っていたが、温度調節機能がついているものに目を奪われてしまった。今はこんなの当たり前なんだな、普通のものと比べても5千円くらいしか変わらないので、そっちを選んでみた。したら品切れかよ、ということで入荷待ちを余儀なくされたが、配送にはお金を取るらしい。トータル5万円以上の買い物で配送料が無料になると聞き、どうせ購入しなければならなかった掃除機や照明器具を追加。これで合計がうまいこと5万円を280円超えるいい塩梅に落ち着き、購入を決めた。掃除機って今は紙袋がついていないものの方が主流なんだな、吸引力も強いものが多い。手をかざしてみたらビックリした…。

職員証の手続きを進めているのだが、職員証はICチップ内蔵のクレジットカードなんだそうな。構内でキャッシュレスで買い物ができたり、私的に利用したカード額の一部が大学に還元されたり、この大学もあれこれいろんなことを導入している。でも、柏キャンパスではまだその制度に対応していないらしく、カードの利用はできないらしい。そもそも柏の食堂が生協でないことが発覚。入札時に生協は負けてしまい、購買部だけの進出となったらしい。競争原理をはたらかせるのはいいが、柏キャンパスには食堂がこれしかないんだから、どんなに手を抜いても客が来るだろう。結果的には競争で排除することで食を独占してしまったのだから、今後の改善はあまり見込めないんじゃないか。本当に競争原理を持ち込むなら、キャンパス内に何件か食堂があったっていいはずだ。大学を中心に一つの街が形成されていくようじゃなければ、競争原理なんて中途半端に導入することはない。柏に人が寄ってくるなシステム作りを本気で考えているのだろうか、甚だ疑問だ。

学術統合化プロジェクトで自分がするべきことをパワーポイントにまとめたので、明日教授を含めプロジェクトメンバーにプレゼンをする予定。今日すでに近くにいた人には見せていて、よい反応をもらったので少し自信がついた。もちろんプロジェクトリーダーである教授がGOサインを出さなければプランは水の泡と消えてしまうのだから、なんとか提案が通るよう頑張って自分の意思を伝えるつもりである。バイオポータルサイト「Jabion」を立ち上げている国立情報学研究所の先生もくるらしいので、貴重な意見が伺えそうだ。

モラージュ柏という複合型ショッピングモールを発見。とにかく、ここにくれば何でもそろうんじゃないかと思えるほど、多くの店が一堂に会している。auショップもあったので、携帯の未払い料金を精算してきた。僕はホームセンター好きだが、ここにあるホームセンターもでかい。久しぶりに受け入れた開放感と雑貨が限りなく並んでいる充実感を全身に浴び、快感が変に込み上げてきた。ホームセンター、サイコーっす。手元にブラシがないので、今回はそれだけ購入。レストランも10店舗以上入っていて、中華系の店に入ろうと思ったが、一人で食べるには少し高価なので、ファミレス風の店でハンバーグを食べた。頼んでから5分で食事が出てきたのは正直焦った。そんなに作るの簡単なのか、結構ジューシーに見えるのに。ファミレスの内部事情は相当ひどいんだろう。きっと食事の作り方を聞いてしまったら、もう2度とファミレスには足を踏み入れることはないかもしれない。知らぬが仏か…。

投稿者 はるお : 23:09 | コメント (28) | トラックバック

2006年04月08日

さらば103系

柏キャンパスでは必需品となる自動車をゲット。ゲットといっても購入したわけはなくて、借りているだけ。毎月2万円を支払わなければならない。一番安かったのがスズキのワゴンRだったので、即決でそれにした。ずっと借りれるわけではないので、お金が貯まって軍資金ができたら、車を新たに買おうと思っている。とりあえず、生活のリズムを軌道に乗せるための第一ステップがすんなり解決して良かった。電車での通勤はやっぱり辛い…、毎日の混雑に耐えて通っている人はホントに偉大に思う。

構内には食堂が一つしかなく、しかも種類も3つくらいしかないので、近くのレストランに毎日お出かけ。一般的な郊外型レストランを一つずつ潰していく。ファミレスには一人では入れないな~という同僚もいたが、僕は全くお構いなし。華屋与兵衛やサイゼリアなどの系列店に久しぶりに足を踏み入れる。たまに食べると、おいしいにはおいしいのだが、やっぱり味が濃いのですぐ飽きそうな雰囲気はある。お好み焼きなどでも月に一回食べたら多い気がするのではないか。最終的には昔ながらの定食屋さんとかに落ち着くんだよね。まだ、そういう質素なお店を見つけていないので、行きつけになりそうな店を開拓しなければならない。

まだ新松戸には引っ越していないけど、新松戸-柏間のルート検索のため、実道を走ってみる。走行距離的には13キロぐらいだが、30分もかからない。まだ朝は走ったことがないので渋滞状況などが把握できないが、そんなに不満が蓄積するほどでもないだろう。車は運転したかったので、往復1時間のドライブはかなり楽しいひと時になるのではなかろうか。歌を歌ったり、英語を勉強したり、大声を出せる空間が確保できたことは、ストレス発散にも大きな効果をもたらすだろう。

携帯電話の機種を変更した。学割も切れて、バッテリーもかなり疲弊してきたので、4年ぶりに新機種を導入した。せっかく変えるならいい物をと思い、最新春モデルのW41CAを購入。少し値が張ったが、auでおサイフ携帯はこれを含めて3つしか出ておらず、その中ではダントツこの機種が魅力的であった。結局、ショップで担当してくれた人と同じ物になってしまったが、それだけ人気があるのだということにしておこう。色はオレンジと白で迷った末、無難に白を選んだ。これから長い付き合いになると思うけど、よろしく頼むよ、携帯くん。

賃貸契約のほうも無事済ませ、後は鍵を受け取るだけとなった。契約の説明を聞いていると、賃貸は借り手が不利だな~と切実に思う。最近では、何かの都合で立ち退きを要求されても、その際に生じる立退き料は請求が難しくなっているらしい。敷金も基本的には部屋のクリーニング代や畳の交換代でなくなってしまうし、何が自然消耗で何がそうじゃないのかよくわからない。だからといって貸す方も結構大変らしいので、貸主を保護するのも仕方がないのか。よっぽどの条件がそろわないと自分も大家をやってみようとはちょっと思えなかった。やっぱり管理会社のような仲介業者が一番楽に経営を持続できるんだな。お金を稼ぐという視点で見れば、銀行や証券会社のように手数料や金利で儲けるシステムが、最も効率がいいのかもしれない。もちろん、それなりに大変な仕事ではあると思うが…。明日は引越しの見積もりが実家に来る。ダンボールで山積みになっているので、見積もりはしやすいのではないか、安くなるかな。

今日は常磐線から103系が消える日だったらしい。記念のオレンジカードが常磐線の主要駅で販売され、長蛇の列を形作っていた。最初は何の列なのか分からなかったが、後で電車に乗った時、隣に座っていた子供がその冊子を夢中に読んでいるのを見て察しがついた。17日にイベントが行われ、その常磐線の運転を最後に首都圏からは全ての103系が姿を消すことになる。高度経済成長を支えた103系よ、長い間ありがとう。

本郷に戻ってきて、身辺整理。まだこっちの研究室でもやらなければならないことがあるから、机は残っているのだが、それでも徐々に片づけ中。僕の実験セットを使う人もいるので、迷惑をかけぬように退散だ。でも、僕も実験をする可能性がないわけではないので、そんなに大改変しないでくれよと祈りつつ…。

投稿者 はるお : 20:09 | コメント (8) | トラックバック

2006年04月04日

新学期開始

今日は仕事始め。10時半から行われた辞令式に出席後、柏キャンパスに向かった。新しい研究室は、これまでに経験したことがない質素な空間だ。これまで実験ばかりしてきたから、研究室と言えば、多くの大型機器で溢れかえり、そこから発せされる熱気が周りに充満していたものだ。それが一転、ここはデスクと仕切りしかないきわめて落ち着いた部屋である。今までの賑やかさに比べると、なんか物悲しいような気がするが、それは完全に気のせい。逆に、このプロジェクトをうまく活用できるかできないかは自分の腕にかかっているので、かなりのプレッシャーを感じている。具体的な研究成果を上げながらも、メタなコンセプトも順次提示していかなければならない。これまでにない立場に自分が置かれて、身が震えるような静かな恐怖感に曝されている。

やっと、インターネットにつながったので、近況をいろいろ報告してみる。まずは通勤に関してだが、秘書さんの計らいで、柏キャンパス内にあるロッジに2週間ほど滞在することができそう。実家からだと片道だけで2時間程度かかってしまうことを考えれば、相当時間の節約ができる。まだ電車で数回通っただけだが、終電の時間に追われ、そして、その終電の混雑さに辟易し、疲れきって帰ってきてもウチでは落ち着かない。もうすでにこの通勤にウンザリしていただけに、この待遇はホントに温かい。これで少しは自分の時間が持てるだろうか。早く新居に移り住みたいな。

新居の内見も土曜日に済ませ、ほぼ契約の準備は整った。次の土曜日には契約書にサインをする予定だ。その物件の管理会社は清掃を徹底していて、室内は見違えるような綺麗さであった。築年数が18年と若干古いかもしれないが、そんなに気になる程度ではない。あとは住んでみなければ分からないが、今の段階では、かなり気に入っている物件なので、住むのが楽しみである。

金曜日には久しぶりに小・中学校の時の友達と食事をした。もうかれこれ5年近く会っていなかったのではないか。その友達の一人は、コンビニで昔からバイトをしていたのだが、さすがにもうそこでは働いていないだろうと思って、店内に入ったところ、なんとまだいたのだ。5時には仕事が終わると言うので、30分ほど待って、彼の車に乗り込んだ。そして、よく遊んでいたもう一人の友達の家へ一か八かで行ってみると、なんと彼も家にいるではないか。こんなこともあるもんだと感心しながら、昔の3人組は食べ放題屋に向かったのだ。今は3人とも別々の道を歩んでいるが、こうやって話している時は中学生になってしまうんだな。当時はゲームばかりして遊んでいたが、もうゲームにはまれる様な環境でなくなってしまったのは確かなようだ。

前橋の生理学会は、やはり緊張してしまった。英語での口頭発表だったが、準備不足もたたって、頭の中が真っ白になる局面もあった。もう二度とこのような失敗はしないように、ちゃんと練習しよう。頭で解っていても身体は思うようには動かない。僕は特に言葉を発するのが苦手だから、何度も何度も練習しなければいけないはずなのだ。でも、客観的に見て、僕のブローカ野は少し欠陥があるように思う。もともと運動神経も良いほうではないし、脳の前部に発達異常があるのかもしれない。

発表後は前橋に住んでいる友達とサシで飲み。なんで日本は一夫多妻制ではないのかという話が面白かった。結論としては、明治維新以降キリスト教が普及したからではないかという説に落ち着いた。江戸時代には側室という文化が日本にあったのに、いまや日本で不倫をして離婚した場合は、多額の慰謝料が請求できる文化に変化してしまったのだ。戦後に作られた今の民法は西欧の影響を多大に受けているから、そういう不満が募る制度になってしまった。アジアの国はもともと一夫多妻が許容されていた文化だったのに、なんとも残念(?)だ。でも、僕みたいな男には、今の制度は良い制度なのかな。

他にも書ききれていない事件が起きた様に思うが、日にちが経つとやはり忘れてしまう。ネット環境が整って、自分のプライベートな時間も割けるようになったら、また毎日日記を残していこうと思う。明日泊まるロッジはネットができるのだろうか。

投稿者 はるお : 01:40 | コメント (71) | トラックバック